2011年の情報のまとめ
【モンゴル】日・モンゴル異文化受容シンポジウム」の報告(2012/10/28)
(1)シンポジウム
シンポジウムは9月27-28日ウランバートルで開催。モンゴル側が重視して外務省・科学アカデミーが関与して外務省の会議場を提供。
ハジットスレン・オルホン大学長を主催者代表に、ソドノム元首相、デンベレル日モ関係促進協会理事長、カイサンダイ科学アカデミー国際問題研究所長その他
約80人が参加。
日本からは花田NEANET会長(元モンゴル大使)、木村理子東大非常勤講師(教養学部地域研究学科、モンゴル語教授法)、直木賞作家志茂田景樹氏を講師とし、
図書の寄贈者である難波多津子氏および井上靖記念文化財団の浦城幾代氏(井上靖息女)他17名が参加。日本大使館から青山二等書記官が出席(後援)。
昨年11月に来日したエルベグドルジ大統領と菅直人総理との間で「日本・モンゴル戦略的パートナシップ協定」が行なわれ、来年は国交40周年であることから、
モンゴル側は「日モの戦略的パートナーシップ-異文化受容」国際シンポジュウムとして若干拡大したテーマで臨んだ。
シンポジウムの模様はTVや新聞で報道されて多くのモンゴル国民に視聴され好意的なものであった。
(2)「日本文化文学オーパスオープン文庫」の創設
7600余冊の日本文学蔵書が花田会長の協力で今年5月にウランバートルに輸送されオルホン大学内にはこびこまれた。
このたびのシンポジウムのプログラムに図書の贈呈式が組みこまれた。贈呈式では主たる寄贈者である難波多津子氏と「蒼き狼」(チンギスハンの物語)で有名
な作家井上靖の息女である浦城幾代氏が紹介され、花田会長より目録が授与された。翌日28日にオルホン大学において文庫の創設パーティが大学関係者・学生の
出席のもとで挙行された。
これらの図書は研究者・学生・一般人・在モンゴル日本人などに広く公開される「オープン」な文庫とされ、今後も日本の出版社から新刊書の寄贈が期待される。
(3)作家志茂田景樹氏によるナラン学校(日本語教育)で児童に対する「童話の読み聞かせ」パフォーマンスがあり、地元TV/新聞報道がなされて予想外の反響が
あった。 10~11歳児へ読み聞かせであったが、児童らから通訳は要らないとのことで日本語で行なわれたが、日本語習得レベルの高いのには感心した。
また、オルホン大学長の好意により、「モンゴル民族舞踊と音楽(ホーミーなども)」と「モンゴル民族サーカス」(朝青龍が出資、母親が社長の)に特別招待
された。これも異文化を体験する良い機会でもあった。(平成23年10月28日、NEANETメールニューズ)
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モンゴル外務省会議場でのシンポジウムの開催 |
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オーパスオープン文庫看板 | 浦城幾代氏 花田会長 難波多津子氏 |
【航路】DBSクルーズフェリーを紹介(2011/6/29)
(鳥取県商工労働部経済通商総室Web-siteより)
1.運航船舶「イースタンドリーム号」の諸元:
船長:140m 船幅:20m 総トン数:14,000トン級 運航速度:20.15ノット
旅客定員:約458名 貨物積載:約130TEU
2.航路とスケジュール:
境港-東海(トンへ)-ウラジオストクを結ぶ定期貨客船航路
*韓国ソウルへの近道 境港~東海 週1便・14時間、東海~ソウル 高速道路で3時間
*ウラジオストク 境港~ウラジオ 週1便・2日間 (東海経由)
*中国・吉林省など ウラジオストクから陸路で結ぶ
(イースタンドリーム号)
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(夏季スケジュール 平成23年3月6日から) |
【北朝鮮】羅先経済貿易区が着工・道路改造工事がスタート(2011/6/9)
「羅先経済貿易区」の着工式が2011年6月9日に行なわれ中国商業部・陳徳銘部長、北朝鮮国防委副委員長で労働党行政部・張成沢部長が参加、
この日両国関係者や数百人の群集の注目の中、琿春産石炭約2万トンを積んだ船が寧波港に向けて出港した。前日の6月8日に鴨緑江河口の
「黄金坪(ファングンヒョン)・威化島(ウィファド)経済地帯」中朝共同開発起工式が行なわれた。
琿春産石炭の埋蔵量は7.6億トンと云われており、今後年間100万トンを南方へ運ぶ計画であり、圏河橋の補強工事に加えて「元汀-羅津間
の道路改造工事」が今年5月にスタートし年末には完成の予定。
この羅津港から中国南方への日本海運輸ルートにより、従来より60元/トンの輸送コストの節減になるとのことで、石炭や食料の新しい物流ルート
としての期待が大きい。
【北朝鮮】琿春産石炭を羅津港から上海に輸送開始(2011/1/31)
昨2010年6月に補修工事を終えた圏河橋を渡り、琿春から羅津港第一埠頭に運ばれた石炭2万トンが、
石炭運搬船「金博号」(1月6日に羅津港に入港)に積込まれ、11日出港して14日上海外高橋へ到着した「北煤南運」。
中国の内貨を国境を挟んで南方へ運ぶ「内貿貨物跨境運輸方式」の「先行先試」例第1号として注目される。
琿春から毎日25~30台のトラックが連日圏河橋を渡って往復したが、元汀から先峰までの道路工事は未だ着手されていない。
(圏河橋)