NEANET ねあねっと NPO法人 北東アジア輸送回廊ネットワーク

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【モンゴル】モンゴルは鉄道ゲージに標準軌道を採用するか?(2014/7/18)

【モンゴルの鉄道について】
  NEANETメールニュースNo.48 2014.6.22にて「モンゴルの鉄道ゲージに関しての情報を発信していますが、若干の訂正・補足を加えて
 本ホームページに記事を掲載いたします。なおモンゴルの鉄道が今後どのように実現されて行くのかNEANETとして興味の深いところである
 ので継続して情報を収集し、本欄に掲載をして参りたいと思っております。

 備考1:モンゴルの鉄道会社には次の2つがある。
       (1)ウランバートル鉄道 モンゴル50%+ロシア50%の合弁会社(現存の鉄道路線) 
       (2)モンゴル鉄道     モンゴル100%出資の新国営鉄道会社
 備考2:鉄道の3つの軌道幅
       (1)広軌  1520mm  ロシア・モンゴルなど旧ソ連圏
       (2)標準軌 1435mm イギリス・欧米、中国・韓国、日本の新幹線
       (3)狭軌  1067mm 日本のJR鉄道

1.▼モンゴルは鉄道建設に欧州規格を導入▼(ERINAメルマガNo.238 2014/6/18)
    モンゴル国政府は、「新鉄道」プロジェクト及びその他のプロジェクトについて、今後、欧州規格の導入によって実施する方針を支持している。
  これを受けて「フォスロ」と「バンドロールeクリップ」が、イギリスのRailways Mouldsand Systems (RMS) 社製のコンクリート製鉄道枕木に
  レールを固定するためのレールファスニング製品を、自由・無制限利用の条件でモンゴルに提供する事に同意した。
  さらにRMSは、1435mm(標準軌)の軌道間のレールファスニング製品を使用することも同意した。モンゴルのレールの軌間は1520mm(広軌)
  だが、新しいプロジェクトでは標準軌(1435mm)を採用する。 契約締結式が5月27日ウランバートル市内で行なわれ、モンゴル政府を代表
  して道路交通省のマンァイバヤル海事政策局長、RMSを代表してジョナサン・レイフィールドCEOが契約に署名した。このデザイン導入の枠内で、
  イギリス企業によって正確に設計され、頑丈で信頼できると世界で認められた高品質の枕木を使用することが出来る。 【InfoMongolia 5月29日】

    上記の情報にもとづいて、丁度ウランバートルを訪問中であった花田名誉会長が、TV報道を視聴されており、またモンゴルの関係者に接触された結果
  を次のように連絡いただいた。
2-1.【6月19日夜のTV番組内容】
   1時間半にわたる特集番組があり、それは1435mmの標準軌道の採用によって生起する対中国関係におけるモンゴルの独立と安全保障に関しての危
  機感であった。番組は数十人の大臣・国会議員・政治評論家・元首相経験者・学者・芸術家・一般人の意見をフラッシュで言わせていた。基本的な構図は、
  モンゴルの将来、基本戦略を問題にする批判者側と、経済至上主義で事をすすめる政府や外国とつながるビジネスマンとの深い溝であった。幾つかの論点
  を紹介すると;-

  *中国の戦略はモンゴルの経済的方法による併合だ 
  *中国は南シナ海・東シナ海や日本と問題を起こし膨張政策を強引に進めている。モンゴルに標準軌を採用させるのはこの一環である 
  *なぜ標準軌の採用か?ビジネスで石炭1トンあたり3ドル得する。鉄道施設・レールの敷き換え・鉄道技術再教育経費など膨大な費用がかかる。
   ビジネスマンの儲けのために国民が大きな負担を背負う
  *政府・経済関係者は目先の利益のみを見ており、経済の発展で雇用や収入を増やす為の標準軌導入だ。ただ利益は低所得者には巡ってこない・・・など。

2-2.【6月22日、ウランバートル鉄道関係者との会談】
   広軌と標準軌併設のモンゴル側の考え方 (ヒアリングによる)
   ①新鉄道地図(添付の地図を参照)
   ②中国との7本の赤線部分:中国への輸出専門の標準軌による鉄道輸送ルート。 
    (注、中国と同じ標準軌の鉄道を敷設することにより、国境での積替えを必要とせず、費用と時間の節減が出来る)
     *サインシャンド(旧来の広軌と普通軌とのジャンクションとなる)では、一大工業都市を創りあげる。 
      北部の鉄鉱石ダルハン工場の鉄鉱などを広軌で集め、普通軌で石炭・石油を集めて普通軌鉄道で対中輸出する。
   ③グリーン点線の部分:この路線を使って、中国経由で中ロ以外の海外諸国と交易をしたい。
   (注1、この路線は現在日本工営がモンゴル鉄道とF/Sコンサル実施中、広軌での新路線計画) 
   (注2、ウランバートル鉄道とモンゴル鉄道の両計画間の調整はどうなるのか?4本混合線となるのか? 今後の推移を注目したい)


                   (新鉄道計画図)

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