「2017年IFNAT・北東アジア国際観光会議inウラジオストク」が次のように開催されました。
この模様について以下報告します。
日 程: 2017年5月18(木)-19日(金)
開催場所: ロシア沿海地方ウラジオストク市、於極東連邦大学
参 加 国: 日本・韓国・中国・モンゴル・ロシア 合計約220名
主 催: IFNAT・北東アジア国際観光フォーラム、TINA・東北アジア観光学術会議
主要テーマ:「北東アジア地域間の国際観光振興と協力に向けて」
サブテーマ:「北東アジア地域間観光プロジェクトと観光市場における国境を越えての観光ルートの発展と振興を目指して」
エキスカーション:「太平洋国際観光展覧会」、「マリインスキー劇場沿海地方ステージ」(バレー講演)など
*発言者リスト:
日本側発言者リスト【報告書】
「北東アジア国際観光会議inウラジオストク」報告 北東アジア地域間の国際観光振興と協力に向けて ERINA特別研究員 鈴木 伸作
「北東アジア地域間観光プロジェクトと観光市場における国境を越えての観光ルートの発展と振興をめざして」を主要テーマに、北東アジア地域間の観光協力と連携に向けて議論する「北東アジア国際観光会議 inウラジオストク市」(International Forum of Northeast Asian Tourism、in Vladivostok)が2017年5月18日から19日の2日間、日本、韓国、中国、モンゴル、ロシアの5ケ国から行政、大学・研究機関、観光旅行会社、学生など約220名が参加し、APEC 首脳会議の会場となったロシア連邦ウラジオストク市の極東連邦大学キャンパス内で開催されました。
今回はロシア沿海地方政府観光局が主催する「第3回太平洋国際観光フォーラム」との合併開催となりより幅広い議論と交流の場となった。
特に参加各国とロシア関係者との対話形式で開催された分科会は新しい企画として、活発な意見交換が行われた。
特にウラジオストク市はロシアの太平洋に向けての窓口としてプーチン大統領の号令のもとで対外交流の拠点として観光面においても急速に施設やサービス向上に力を入れており、沿海地方政府としてのインバウンド振興への強い意気込みを感じた。
会議の開催に合わせ開催された「太平洋国際観光展覧会」(Pacific International Tourism Expo)の見学や最近オープンした「マリインスキー劇場沿海地方ステージ」でのバレー公演の見学など文化鑑賞面でのロシアの持つ今後の観光のポテンシャルの高さを再認識した。
会議は全体会議、ロシアと参加国観光対話、円卓会議(エコツーリズム)の3部構成で開催された。
全体会議では日本政府を代表して日本政府観光局(JNTO)理事の小堀守氏、ロシア連邦代表としてロシア連邦観光庁次官、沿海地方副知事などが挨拶した。
日本側発言では日本代表として鈴木勝(IFNAT 日本委員会議長)の基調講演、日ロ観光対話(分科会)では日本旅行業協会(JATA)の国際センター 副所長の飯田祐二氏や北東アジア輸送回廊ネットワーク 副会長 三橋郁雄氏等6人が発言をした。
2018年の「第13回IFNAT」及び「第11回 TINA」合同会議は2018年8月4日(土)~5日(日)の2日間、日本国 大分市で開催が決定した。
これまで継続開催し第13回目を迎えるIFNATも新しい発想と議論が益々期待される。
【基調講演】
「如何に北東アジア観光を促進させるか-(日本と極東ロシア間の観光に焦点をあてて)】pdf. 鈴木 勝 (2017/11/21)
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日本観光ホスピタリティ教育学会・会長
大阪観光大学名誉教授
NEANET理事・副会長
*本文はIFNATウラジオ会議において発表された鈴木勝様の基調演説の内容です。
掲題pdf.を開いて下さい。
内容:1.はじめに
2.最近の日本を取り巻く国際観光 資料No1 「日本の国際観光量」
3.観光立国向かう日本、’Japan、Endress Discovery'
4.日本とロシアの両国の観光交流に関して 資料No.2「訪ロシア日本人数の推移」、資料No.3「訪日ロシア人数の推移」
5.日本からロシア、特に極東ロシアに旅行客を増やすには?
1)旅行費用の価格引き下げ(特に、個人旅行やオフ・シーズンのキャンペーン価格)
2)日本の若年層の旅行活性化への協力(教育旅行に対して・例:スポーツや音楽交換など)
3)日本人旅行者受入れのための開発&サービス向上(日本語ガイド・通訳・旅行担当者)
4)「極東ロシア地域」限定のプロモーションのための東京オフィスの開設
6.まとめ
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・2015年「第11回IFNATinウランバートル会議」の報告 「2015年IFNAT・北東アジア国際観光会議inウランバートル」が次のように開催されました。
この模様につき以下報告をします。
日 程: 2015年8月20日(木)~21日(金)
開催場所: モンゴル国 ウランバートル市、 於モンゴル商工会議所
参 加 国: 日本・韓国・中国・ロシア・モンゴル 合計220名
主 催: IFNAT・北東アジア国際観光フォ-ラム TINA・北東亜細亜観光学会
主要テーマ: 「北東アジアの観光発展とMICEの振興を目指して」
サブテーマ: 「北東アジア地域の観光振興と地域間協力・連携」
エキスカーション: テレルジ国立公園 ミニナーダム
【報告書】 「北東アジア国際観光会議 in ウランバートル」報告
北東アジア地域間の国際観光振興と協力に向けて 鈴木伸作(ERINA特別研究員)
北東アジア地域の国際観光の振興と協力と連携に向けて議論する「北東アジア国際観光会議 inウランバートル市」(International Forum of Northeast Asian Tourism、in Ulaanbaatar)が2015年8月20日から21日の2日間、日本、韓国、中国、モンゴル、ロシアの5ケ国から行政、大学・研究機関、観光旅行会社、学生など約220名が参加し、モンゴル国ウランバートル市で開催されました。
会議は11回目を迎え、「
北東アジアの観光発展とMICEの振興を目指して」を主要テーマとして5ケ国代表による基調講演と各分科会での発表と意見交換が交わされました。 特にモンゴル国政府とウランバートル市の強い要望により会議(Meeting)、インセンティブ旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)の頭文字を集めた、「MICE」振興が主要テーマとして議論が交わされました。
これまでのモンゴル観光=エコツアーとは違うモンゴルの新しい観光政策を学びたいとの意気込みが感じられます。
モンゴルル国政府・ウランバートル市代表による祝辞の後参加5ヶ国の代表による基調講演が行われ、特に
日本政府観光局(JNTO)インバウンド戦略部次長の広瀬正彦氏の日本政府の国際観光振興策と戦略について具体的な発言や
中国社会科学院名誉主任の張広瑞氏の中国人観光客の隣国へのアウトバウンドの急増とその現状と影響、中国政府の観光政策、北東アジア域内間観光の重要性などについて発言は大きな関心を呼びました。
分科会でも20名による発言と活発な意見交換が行われました。
また、恒例となった次世代を担う学生による発表大会も韓国とモンゴルの学生が参加し開催され、若者らしい斬新な提言が発表され参加者に各賞が授与されました。
閉会式とレセプションでは、モンゴルの伝統音楽やパフォーマンス、日本からの大正琴によるモンゴル童謡の演奏で国際交流に華を添えました。
最後に
次期開催地ロシアウラジオストク会議に向けてIFNAT大会旗がモンゴル代表からロシア代表に手渡され、来年の再会を誓いあいました。
最終日はテルレジ国立公園の観光視察が行われた。どこまでも青い空と緑の草原、まぶしい太陽の光を浴びての放牧された馬や羊、牛などのまさに絵のような情景に参加者は大いに魅了されました。
特にモンゴル国政府の特別な計らいで国家行事のナーダム祭りを再現したミニナーダムも披露され、20名ほどの力士の参加による白熱したモンゴル相撲大会、10歳前後の子供による競馬、名人による弓の競技に加えて、歌踊りと斬新なデザイン・服装によるファッションショーなどの温かいおもてなしは参加者にとっては素晴らしい思い出になりました。